【予告編】食品加工・製造装置の省配線化を実現し、設計や運用をラクにするMURRソリューション~FOOMA JAPAN 2018に出展!
2018/06/04
- Murrelektronik
砂川 裕樹
食品業界の加工・製造装置にも使える! MURRのIO中継ボックス
6月12日から15日までの3日間、東京ビッグサイトで「FOOMA JAPAN 2018」(2018国際食品工業展)が開催されます。このイベントは、食品機械・装置や関連機器が一堂に会する展示会です。私が担当するMurrelektronikとContrinexの製品を、今回もケーメックス・ブース(No.8A-09)にて展示することになりました【★写真1】。そこで、その内容についてお知らせしたいと思います。
【★写真1】こちらは昨年の「FOOMA JAPAN 2017」での弊社のブース。今年も食品業界に役立つ製品を出展します。
食品の製造加工装置は、プロセスによって付着した有機物を、洗い流し消毒することが衛生上重要になります。そのためこれらの製品には、防水性に優れ、錆びにくく、腐食しにくいステンレス製の部品(ケーブルやコネクタなど)の使用がガイドラインに規定されています。
食品加工・製造装置向けにMurrelektronikとして出展する予定の製品は、欧州で主流になりつつある高圧洗浄や装置の丸洗いに対応できる中継IOボックスやM12コネクタです。
Murrelektronikの主力製品といえば、これまで何度もご紹介させていただいた各種フィールドバス対応フレキシブルIP67 I/Oシステム「CUBE67」が思い付くでしょう。実は、このCUBE67にも食品業界にご利用できる特殊仕様の「CUBE67 HYGIENIC DESIGN」【★写真2】があります。こちらは、ステンレス製のハウジングを採用し、IP69Kの耐洗浄/防水性に準拠するものです。
【★写真2】食品業界に最適なフレキシブルIP67 I/Oシステム「CUBE67 HYGIENIC DESIGN」。CUBE67の機能を継承し、ステンレス製のハウジングを採用し、IP69Kの防水性にも準拠。
また、食品向けIO中継ボックスとして「MVP12 STEEL」【★写真3】もそろえています。MVP12 STEELも、IP69KでさらにAISI 316L/1.4404 (V4A、JISではSUS316Lに対応)の最高品質のステンレス製ハウジングにより、衛生要求の厳しい環境でも安全に使用できます。
【★写真3】ステンレス製ハウジングでシールドされたIO中継ボックス「MVP12 STEEL」も用意。M12コネクタで接続し、センサからの信号を集約。
CUBE67やMVP12 STEELを用いることで、IOを集約していたこれまでのステンレス中継ボックスを置き換えることができます。
これらの製品には、LED(I/O状態・アラート)も付いているため、コネクタに接続された機械(センサ)の稼働状況をモニタリングでき、保守性も良くなります。
さらにIP69Kステンレス完全密封のコネクタ付きケーブル「M12 STEEL」【★写真4】も提供しています。このほかにも異なる衛生要求レベルに対応した、PVC製コネクタ付きケーブルの製品【★写真5】や、PP製コネクタ付きケーブルの製品【★写真6】をご用意しております。
【★写真4】オールマイティに使えるケーブル付のコネクタ「M12STEEL」。
【★写真5】耐薬品性に優れたPVC製(ポリ塩化ビニル)ケーブル付のコネクタ。
【★写真6】耐薬品性に優れ、安定性のあるPP製(ポリプロピレン)ケーブル付のコネクタ。ケーブルは視認性のよいブルーを採用。
これらの製品を食品加工・製造装置に適用していただくと、従来よりケーブルの配線がスッキリして、運用が大変ラクになるでしょう。
たとえば、Murrelektronik社の製品を導入していない場合の構成を【★図1】に示しましょう。こちらは制御盤外のセンサ類がパラレルに接続されているため、端子台に多数の信号線や動力線が引きまわされ、非常に煩雑になっていることがお分かりいただけるでしょう。
【★図1】従来の構成による配線。非常に煩雑で設計も運用も大変。
一方で、「CUBE67 HYGIENIC DESIGN+コネクタ付きケーブル」もしくは「MVP12 STEEL+コネクタ付きケーブル」を組み合わせた構成は【★図2】のとおりです。いったんIO中継ボックスの「MVP12 STEEL」で、センサからの信号線を集約し、そこから中継して1本の多芯ケーブルで接続します。さらにCUBE67 HYGIENIC DESIGNは、CUBE67と同様にライン・トポロジー構成を組めるため、複数のIO中継ボックスを一本のケーブルで数珠つなぎにして利用できるわけです。
【★図2】CUBE67 HYGIENIC DESIGN+MVP12 STEEL+専用ケーブル付コネクターの組み合わせ。スッキリして設計も運用もラク。
デメリットをお話しますと、CUBE67 HYGIENIC DESIGNの導入には、フィールドバス対応のPLCが必要になりますので、フィールドバス未導入の場合、制御盤内、盤外での大幅な設計変更が必要になる可能性があります。
しかし、前述のように、いきなりフィールドバス対応のCUBE67 HYGIENIC DESIGNを導入しなくても構いません。MVP12 STEELは制御盤内の設計変更は不要で、盤外の中継箱の置き換えができ、かなりの省配線化が行えるため、まずは状況に合わせて段階的に導入するとよいでしょう。
透明体を100%検出可能なUV光電センサの最前線を体感in FOOMA JAPAN
以前、Contrinex社の製品についてご紹介させていただいたことを覚えていらっしゃいますでしょうか? こちらは薄いフィルムのような透明体でも正確に検出できる光電センサで、大変ご好評をいただきました。
もしも透明体の検出でお困り事がございましたら、弊社ブースでデモを行っていますので、貴社で課題を抱えている検出体を是非ご持参ください。ブース内で出張PoC(Proof of Concept)を行う予定です【★写真7】。その場でトライしてみて、Contrinex社のUV光電センサの威力を実感してみてください。
【★写真7】大好評の透明体検出UVセンサも出展。今回は出張PoCも実施します。是非、課題を抱えた検出体をご持参ください。
ちなみに同社の光電センサは、欧州洗浄剤メーカーのECOLAB社による「ECOLAB」の認定も受けています。そのためセンサを丸ごと洗っても壊れることはありません。食品機械などを欧州に輸出する際には大きなポイントになるでしょう。
食品業界の世界にも自動化の波が訪れています。特に近年、IoTが叫ばれるようになり、従来は実現できなかった定量的・定性的な食品加工・製造も可能になってきました。是非この機会にMURR Elektronik社やContrinex社の製品をお試しいただければと思います。ケーメックス展示ブース(No.8A-09)で、経験豊富なスタッフが皆様をお待ちしております。どんなことでも結構です。お気軽にお声がけいただければ幸いです。
砂川 裕樹プロダクトマネージャー
Murrelektronikのエキスパートになるべく奮闘しています。
お客様の問題点の解決や要望に応えられるよう日々勉強中です。
学生時代から鹿島アントラーズの熱狂的ファンでチームが勝つべく毎週全力応援。
時には残念な結果に終わることもありますが、敗戦をお客様の機械配線のご相談に引きずらないようオンオフの切り替えをしっかりしております。
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