【図で解説】IP保護等級(IPコード)とは?防水、防塵性能を示す規格について

2024/10/25

  • LAPP

ケーメックスAT テックプラス編集部

近年では一般消費者の方もスマホ購入時に防水、防塵の性能を気にするようになりました。
そこでよく「IEC規格」や「IP68等級」といった用語を目にすると思います。
この記事ではIP保護等級(IPコード)とは何か?見方などを図解付きで解説します。


【目次】
IP保護等級(IPコード)とは
 □IEC規格とは
IP保護等級(IPコード)における防塵性能
IP保護等級(IPコード)における防水性能
防塵性能・防水性能の試験仕方
ケーメックス・オートメーションの扱うケーブルグランドについて


IP保護等級(IPコード)とは

IP保護等級(IPコード)とは、International Protectionの略で、IEC(International Electronical Commition:国際電気標準会議)の規定の一つで、防塵防水の侵入保護に関する等級です。
この企画は産業用部品に限らず、家庭用電子機器などにもIPコードは幅広く使われています。
IPコードは「異物(塵)や水滴の侵入をどの程度防げるか」を2つの数字で表現します。

IEC規格とは

IECとは、「International Electronical Commission(国際電気標準会議)」のことで、電気工学や電子工学に関する国際規格を標準化する機関です。
IPコードも、IEC規格に基づいた製品の防護性能を評価するための指標です。

IP保護等級(IPコード)における防塵性能

IPコードでいう防塵性能とは、その製品が外部からの固形物や粉塵の侵入に対してどれだけ守ることができているかの保護等級のことです。
0から6までの7段階あり、それぞれ具体的な固形物から守れているかどうかの指標があります。
水の同時侵入がない場合は、「IP1Y」や「IP6Y」などと表記することもあります。

IP1Xでは手、IP2Xでは指といったように、等級が上がるにつれ想定する侵入固形物は小さくなっていきIP5Xからは粉塵と、大きさによらずその侵入物が及ぼす影響についての度合いで試験が行われます。

IP保護等級(IPコード)における防水性能

IPコードでいう防水性能とは、その製品が外部からの水滴の侵入に対してどれだけ守ることができているかの保護等級のことです。
0から8までの9段階あり、等級が上がるにつれあらゆる角度からの水滴や噴水流、一定の水深まで沈めた際の影響によって試験が行われます。
塵微粒子の同時侵入がない場合は、「IPX1」や「IPX9」などと表記されることもあります。

この2つの数字を組み合わせることで、防塵と防水の等級を表しています。

また、「IP69K」という等級を目にすることもあるかと思いますが、これはドイツ工業規格(DIN)というIECとは別の機関で定められているもになります。

ケーメックス・オートメーションの扱うケーブルグランドについて

弊社の扱うLAPP社のケーブルグランドは高い防水・防塵性能を持っています。
工業機械類は塵や水滴による一瞬の火花が大事故の要因となり得ます。
工場内・生産ラインでフラットケーブル等を使っている場合は一度見直してみてはいかがですか?

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