超小型丸型コネクタ(M5コネクタ)とは?特徴や導入するメリットを解説

2025/01/10

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ケーメックスAT テックプラス編集部

最近、巷ではIoTの話題が頻繁に取り上げられるようになってきました。
工場内でも、さまざまなプロセスで自動化が進んでおり、光電センサや近接センサが用いられる機会が多くなりました。
センサ自体も非常に小型化しており、なかにはM5タイプの製品も登場しています。

とはいえ、このクラスに使えるような小型コネクタは、あまり市場にも出ておらず、ケーブルをセンサに直付けにしていたり、ケーブル一体型になっているものがほとんどでした。
しかし、もし何かセンサーにトラブルが発生した際などは、ケーブルを着脱して交換できるほうが便利なことは明らかです。

今回はM5タイプの小型丸形コネクタとして登場した「オートメーションテクノロジー 707シリーズ」(以下、707シリーズ)について、詳しくご紹介したいと思います

M5タイプでシールド付きの「オートメーションテクノロジー 707シリーズ」。


「オートメーションテクノロジー 707シリーズ」の外箱。

超小型丸型コネクタ「M5コネクタ」の特徴

前述のように、そもそもM5タイプのコネクタ自体があまりないのですが、707シリーズの特徴はM5タイプに加えて、電気的にシールド対策が施されていることでしょう。

ケーブルの外皮を剥くと、よく分かると思います。
心線の全周360度にわたって、網目状のシールドが巻き付いています。
これにより、外部および内部からのノイズの影響を受けずに、微弱なセンサ信号を確実に伝送できるのです。

707シリーズのケーブル外皮を剥いたところ。
心線の全周360度にわたり網目状のシールドが巻き付いている。

 

超小型丸型コネクタ「M5コネクタ」の形状

この707シリーズには、モールド型のオスとメスのタイプがあり、形状がストレート型と90度に折れているアングル型が用意されています。
センサは3線式あるいは4線式なので、それに合わせてピンも3極または4極に対応しています。
またコンタクトは3×0.14/3×0.25/4×0.14/4×0.25の4タイプのサイズを用意しています。

707シリーズ(モールド)、ストレート型の外形。
写真はオス型だが、メス型も用意。

707シリーズ(モールド)、アングル型の外形。
写真はオス型だが、メス型も用意。

ケーブルの材質ですが、耐油性に優れたPUR(ポリウレタン)を採用しており、長さが2mと5mの製品から選べます。使用温度はー25~+85℃までとワイドレンジです。
コネクタの勘合については、スクリューロッキング式を採用しているため、簡単には外れることはありません。
もちろん耐水性もあり、IP67に準拠しています。

また筐体のパネルに取り付けられるように、電線付きのレセプタクルもあり、オスとメスの両タイプをチョイスできるように配慮しています。
レセプタクルをパネルに固定する際に、穴にレセプタクルを差し込んで、背面からナットでロックできるタイプもあります。このナットも振動対策済なので安心してご利用いただけます。

707シリーズ、パネルマウント用(オス)の外形。
パネルの背面から取り付けられる。


さらにPCB(基板)に取り付けられるレセプタクルも揃えていますので、ごぜひ用途に合わせて選択してください。このほかにも、アクセサリーとして未使用時にレセプタクル側のコネクタ部を目隠しするキャップなども用意しています。

707シリーズ、パネルマウント用(オス)の外形。
PCB接続に使えるタイプ。



M5タイプのセンサ用コネクタで、なおかつシールド付きの製品は、今後さまざまな分野で重宝されると思います。

丸型コネクタを活用して

ここまで、M5コネクタについて紹介してきました。
binder社では様々なタイプのM5コネクタを取り揃えております。
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