【予告編】食品業界で使える安全なケーブル&コネクタはコレだ! ~FOOMA JAPAN 2018に出展
2018/06/04
- LAPP
衛生対策は完璧ですか?次亜塩素酸を装置洗浄に使用するワケとその問題点
こんにちは。ケーメックスの村松です。今回のコラムは、6月12日~15日の3日間、東京ビッグサイトで開催される2018国際食品工業展「FOOMA JAPAN 2018」について、ご紹介したいと思います。本イベントは、食品機械・装置や関連機器が一堂に会する展示会です。昨年に続き、我々ケーメックスもLAPP製品を出展することになりました(ブースNo.8A-09)【★写真1】。
【★写真1】盛況に幕を閉じた昨年のFOOMA JAPANにおけるケーメックスの出展の様子。
今回は、食品産業に最適なケーブル&コネクタを出展する予定です。食品・飲料装置メーカーや、それらの装置を取り扱いになる現場において、「次亜塩素酸」は専用の設備・機器、食材の殺菌・洗浄・漂白などによく使われているものです。そのため、皆さんは次亜塩素酸という言葉をお聞きになることが多いでしょう。
次亜塩素酸は、分解すると有機物を素早く中和し、「塩素」と「酸性塩」になります。この有機物とは、たとえば加工装置に残った食物などの残存物のことを指しています。そのため、食品や飲食分野において、次亜塩素酸が多く利用されているのです。またこれ以外の分野で、飲料水の殺菌処理やプールの消毒などにも効果を発揮しています。
さて、ここで次亜塩素酸で装置の洗浄を行うお客様にお知らせしたいことがあります。それは、次亜塩素酸を長期にわたり使っていると、装置や設備の構成部材として使われる「高分子材料」(ケーブルやゴムなど)が劣化・腐食し、材料の一部が脱落する恐れがあるという点です。
たとえば、ゴム製シール材の場合、肉眼で確認できるほどの大きな異物が脱落したり(黒粉現象)、ゴムに触れると黒い汚れが付着することがあります(墨汁化現象)。こういった現象は、設備の汚染だけでなく、製品への異物混入といったリスクにつながるため、その防止は極めて重要です。そこで腐食を誘発する恐れがある次亜塩素酸を、洗浄後にしっかりと洗い流す必要があるわけです。
耐水性や耐腐食性、耐薬品性に強い! 信頼性のあるLAPP社のケーブルとケーブルグランド
このとき求められるのが、耐水性や耐腐食性、耐薬品性に優れたケーブルや、ステンレス製ケーブルグランドです。実は、LAPP製品では、こういった食品産業にも安心してご利用できる製品を数多く用意しています。
たとえば、食品産業では「OLFLEXシリーズ」のPVC外皮ケーブル【★写真2】や、FKM(フッ素ゴム)のシール材を使用する食品産業向けケーブルグランド「SKINTOP HYGIENIC」【★写真3】、および耐高温・耐高圧防水ケーブルグランド「SKINDICHT」【★写真4】が推奨品となります。
【★写真2】「OLFLEXシリーズ」のPVC外皮ケーブルを採用した一例。写真はOLFLEX 191/191CY。
【★写真3】食品産業向けケーブルグランド「SKINTOP HYGIENIC」は、ステンレス製で凹凸の少ないデザインのため洗浄が容易
【★写真4】耐高温・耐高圧防水用のケーブルグランド「SKINDICHT」(SHV-M-VITON)。こちらは
真鍮製。
LAPP社では、PVCやFKMの耐性を保証するために、20°Cの次亜塩素酸の希釈水溶液(文献をベースにした条件)で耐性試験も実施しています。
ステンレス(V4 A1.404)を採用しているSKINTOP HYGIENICやキャビネットなど、次亜塩素酸で消毒した後には、必ず水洗浄を行うことが大切です。ステンレスでも、次亜塩素酸による腐食を防ぐ必要があるからです。そのため水洗いにも対応できるように、耐水・防水性という要件も入ってくるのです。
まだ日本では、あまり普及していませんが、欧州洗浄剤メーカーのECOLAB社による「ECOLAB認定」製品も、LAPP社ではご用意しております。同社で十分な試験を行い、ECOLABの試験基準に通った製品を提供しています。欧州に食品機械などを輸出する際にはポイントになるでしょう。
今回の展示会では、こういった食品業界に強い様々なケーブル製品群をご紹介していく予定です。ぜひ弊社ブース(ブースNo.8A-09)にお越しいただき、安全な製品を選定してください。当日は、経験豊富なスタッフがご案内させていただきます。社員一同、ご来場をお待ちしております。
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