『第36回ものづくりワールド東京』レポート~モータ用の次世代ワンタッチロック式コネクタも登場!

2024/07/10

  • ケーメックスAT出展展示会

ケーメックスAT テックプラス編集部

6月19日から21日の3日間、東京ビッグサイトにおいて、製造業に特化した専門展『第36回ものづくりワールド東京』が開催されました。
当社のブースにおいて、丸型コネクタの世界的メーカーであるドイツ・binder社の製品群を出展したので、本稿にてレポートしましょう。

第36回ものづくりワールド東京に出展した当社ブ-ス。今回はbinderのコネクタを展示。


【目次】
■特に反応が良かったセンサー用の丸型コネクタ

■モータ用途に最適! 電顕用+信号線用のハイブリッド型の新製品も登場!





特に反応が良かったセンサー用の丸型コネクタ

今回の展示会でも、来場者がコネクタを手に取ってブース内でゆっくり見られるように見せ方を工夫していました。
磁石で着脱できるコネクタを回転ステージに陳列する演出によって、binder社の豊富なラインナップの数々が際立っていた印象です。

binderのコネクタが、ずらりと並ぶ回転ステージ。興味のあるコネクタをいつでも手に取って見られるように工夫している。

この展示会に合わせて、binder社からは東南アジア地域のCEOであるChristtena Chua氏も駆けつけました。
同氏は「展示会の初日にも関わらず、思っていた以上にお客様がブースに立ち寄ってくれて、パンフレットを手に取っていただきました」と、来場者の反応の良さに驚いていました。

ブースに立ち寄った来場者に案内をするbinder社 東南アジア CEOのChristtena Chua氏(写真奥)。

特に反応が良かった製品は、センサー用のM8/M12コネクタでした。
さらに径の小さいM5タイプの製品も珍しかったようで注目を浴びていました。

センサー用丸型コネクタ。M5タイプの小型コネクタは、あまり他社には見られないため、来場者の関心も高かった。

モータ用途に最適! 電顕用+信号線用のハイブリッド型の新製品も登場!

さて本展示会では、次世代を担う目玉の新製品として、モータ電源用コネクタ「PBC15」が展示されていました。

新製品のモータ電源用コネクタ「PBC15」。バヨネットロック式の電源・信号ハイブリッド型だ。

これはワンタッチ(バヨネット)ロック式の電源・信号ハイブリッド型コネクタです。
binder社は、ドイツのコネクタ規格・DIN EN IEC 61076-2-116の標準化に参画しており、昨年末にいち早く対応製品を世に送り出しました。
これまでシリーズとしてはサイズがM12とM23の製品がありましたが、今回その中間を埋めるM15も登場しました。

このコネクタは、サーボモータや三相モータ、可変周波数ドライブ(VFD)への電源供給、小型から中型までの駆動機器への電源供給、ブレーキの制御や温度などの動作パラメータ伝送、オートメーション技術、イントラロジスティクス(自動倉庫)などのアプリケーションに適しています。

コネクタの極数は5+PEで、3相電源用+アース+信号線×2のハイブリット構成になっています。
信号線にノイズが乗らないようにシールド処理も施されていますので安心です。

PBC15を俯瞰して見たところ。コネクタの極数は5+PE。そのうち3極がモータ用、残りの2極が信号線。

最大2.5mm2の導体(ケーブル)に適用でき、定格電圧・電流は630V・定格16A(電源)、63V・10A(信号)。
前述のようにM15サイズのコンパクト設計が特徴で、ケーブルサイズに適合するように、ブッシュをはめて隙間を調整することも可能です。
保護等級はIP67なので、防水性にも優れ、過酷な環境でもご利用できます。

特にモータ用途としては、これまでメーカーごとに異なるコネクタを調達する必要がありましたが、次世代規格は汎用性があるため、どんなサーボモータを採用してもコネクタ規格が統一されるメリットがあります。

最後に、Christtena氏は「日本では有名なモータメーカーが数多くあるため、このコネクタの市場ニーズも高いだろうと考えています。
年内にはモータ用に適したパネルマウントタイプの製品も投入する予定なので、ぜひご期待ください」と国内展開への意気込みを語ってくれました。

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