[設計のヒント]_GMTスプリット・ロックナット(サイズM16-M63)を使って、ハーネス加工品を手間なく盤・箱に引き込むテクニック
2024/03/12
- Murrplastik
増田 将吾
[設計のヒント]_GMTスプリット・ロックナット(サイズM16-M63)を使って、ハーネス加工品を手間なく盤・箱に引き込むテクニック
筆者の閃きとアイディアをご紹介する記事です。お客様の現場担当者が抱える共通の課題や、海外仕入先から知り得た情報などを元に、「これは設計や製造現場で役に立つのでは!」と考えた事を共有していきます。次のヒントに是非ご活用下さい。
テクニック、その1___ハーネス加工品を引き込む(M25-M50サイズ)
昨今では省配線化やケーブル加工品仕入れが進み、制御盤や端子箱へのケーブル引き込みに苦労している方も多いのではないでしょうか。現場で聞く困りごとを挙げた上で、ケーブル加工品を難なく盤に引き込み防水仕様にする部品リストをご紹介します。
盤引き込み作業の困り事(ケーブルハーネス品)
- 特定納入先に防水仕様のIP保護を求められている(標準仕様と共通部材を使用したい)
- LANケーブル等、製造現場でコネクタ加工困難でありバラ線で配線不可のケーブル類
- ロボットコントローラやサーボドライバ用のコネクタケーブル類
多孔グロメットを活用してさらに省スペース化
KDT/Xグロメットには多孔仕様があり、最大で4本までのケーブルを同時に引き込むことができます。使用しない孔にはブラインド用のVSTシーリングプラグで封して仕上げます。
部品リスト(IP65仕様)
- GMTスプリット・ロックナット
- KDL/D-monoケーブルエントリーシステム
- KDT/Xグロメット
部品リスト(IP50仕様)
- GMTスプリット・ロックナット
- SVTスプリット・コンジット・フィッティング
- EWTスプリット・コンジットチューブ
テクニック、その2___コンジットチューブ保護管から引き込む(M16-M63サイズ)
同様にコンジットチューブ(フレキチューブ)にケーブル類を一まとめに束ねて引き込んでいる現状もしばしば見かけます。外国、特に欧州ではこの方法を嫌う傾向があります。そもそもコンジットチューブを使用するなと言われている場合は、ケーブルエントリーシステムなどを使用して引き込み作業を効率化することをお奨めします。割れるフィッティングを活用することで煩雑な組立手順を簡略化することが出来ます。
盤引き込み作業の困り事(コンジットチューブ)
- ハーネス品をチューブに通せない、製造現場でケーブル加工している
- チューブ込みでハーネス加工しているので、機械組立工程で調整できない
- 電工粘土を使ってシールしているが見栄えも良くない
- チューブにケーブル類を通すのも実は一苦労である、、
小さなお困りごともまずはお気軽にご相談下さい。
増田 将吾プロダクトマネージャー
主にMurrplastikやBinderを担当しています。
ヨーロッパの優れた製品を幅広く皆様にご紹介していきたいです。
週末にはボルダリングジムに通って汗を流しています。
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