【導入事例】古河ロックドリル様~なぜ建機にLAPP&Murrelektronikの製品が最適だったのか?
2020/01/14
- 導入事例
ケーメックスAT テックプラス編集部
露天で使う建機に欠かせない高品質なケーブルを求めていた!
古河ロックドリル(http://www.furukawarockdrill.co.jp/)は、建設機械(建機)を中心にグローバルに製品を展開するメーカーとして知られている老舗企業だ。同社は、鉱山のマイニングで使用されるドリルや、トンネルを掘る削岩機の開発・製造・販売などを行っている【★写真1】。
【★写真1】古河ロックドリルのWebサイトより。
ロックドリル製品の製造・販売一体の体制の強みを最大級に活かし、
世界のトップメーカーをめざして挑戦し続けている。
同社の削岩機については、最近のテレビでも「電車の扉に"古河気合筋肉"…って一体なに?」というテーマ(https://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/2019/1201.html)で紹介されているので、チェックしてみると良いだろう。
さて同社は、高崎市などに製造工場をもち、建機類を生産している。実は、そこで、弊社が取り扱うLAPP社とMurrelektronik社の製品が採用されているのだ。特にLAPP社のケーブルは20年以上も前から導入されているという。
「我々の建機類にLAPP社のケーブルを使い続けてきた決め手は、品質と使い勝手の良さです。特に建機は露天での使用が前提のため、接触不良などトラブルが起きないように、ケーブルも耐候性や耐薬品に優れていることが要件になります。そういった点でLAPP社のケーブルを評価しました」と語るのは、古河ロックドリル 生産本部 開発設計部で技術主査を務める柳澤昌司氏【★写真2】だ。
【★写真2】古河ロックドリル 生産本部 開発設計部 技術主査 柳澤昌司氏(写真左)、
同社の開発設計部では、LAPP社のケーブルを導入する前に、耐油性、屈曲性、振動、金属との擦れなど、長期間にわたりテストを行っている。建機を使用する際のあらゆるシーンを想定し、試験を実施した結果、合格基準をクリアしたため、採用に至ったという。
建機の新潮流、IoT化を推進するMurrelektronik社の製品群
もう1つ、コネクタ・ハーネス部から配線において採用をはじめ、いまは制御系の装置までワンストップで採用しているのがMurrelektronik社の製品だ。
柳澤氏は「Murrelektronik社の製品は、省配線・省スペースという点で大変評価しています。建機の場合には、搭載する制御ボックスを極力小さくし、オペレータが作業しやすいスペースを確保したいというニーズがあります」と、同社の製品を採用した理由について説明する。
機械設計と電気設計という観点からは、制御ボックスの省スペース化は重要な課題だ。特に最近では、建機のIoT化も進んみ、搭載されるセンサ類も従来より増えている。当然ながらユニットの個数も制限されるなかで、「いかに省スペース化を実現するか?」ということがポイントになっているのだ。
またMurrelektronik社の製品はメンテナンスが容易というメリットもある。従来のようにターミナル(端子台)でケーブルを1つずつ接続していくのは大変だ。だがMurrelektronik社の製品ならば、ケーブルを集約し、コネクタ化による接続が可能だ。
柳澤氏は「同社の製品を採用した結果、従来と比べて作業効率は半分ほどに激減しました。コネクタ化により端子台も不要になりました。接続の確認も1ヵ所だけで済むため、現場も非常にラクになりました」と評価する。
最近は建機のIoT化によって、単に建機だけを売るモデルでなく、さまざまなセンサからビッグデータを取り出して活用するビジネスも進んでいる。建機から取り出されたデータをクラウドにアップして分析することで、新サービスを創出する動きも盛んだ。
「我々も建機の稼働時間や年数などのデータを取得し、"この時期に各パーツの交換や整備などを行ってください"とお客様にアドバイスするために、メンテナンスや予兆検知に役立てています。Murrelektronik社の製品には、こういった機能を持つ製品もあります。我々が目指す技術と親和性が高まるため、今後の展開に期待しています」(柳澤氏)。
新製品を導入する際には、なかなか最初の一歩を踏むことができないことも多い。ときには「ファーストペンギン」として、海に飛び込む勇気も必要だろう。
「最初の一歩はチャレンジ精神が必要だと思います。実際に一歩ずつ経験を積み重ねていけば、必ずプロジェクトも成功するでしょう。我々も当初はコネクタやケーブル類など細かい部品からMurrelektronik社の製品を導入しましたが、いまは制御系も含めた上位製品まで利用しています」(柳澤氏)。
最後にMurrelektronik/LAPPの代理店として、古河ロックドリル様に製品を届ける我々の評価についても話をうかがった。
柳澤氏は「細かな部分から大きな部分まで、ケーメックス様には丁寧にわかりやすく迅速な対応していただいています。技術的に詳しいメーカー認定のセールスエンジニアも数多くいらっしゃるので、大変助かっています」と高評価をいただいた。
ケーメックスは、今後もお客様のご要望に応えるべく、最大限の努力を続けていく。
【★古河ロックドリル 企業プロフィール】
古河機械金属(旧社名:古河鉱業)の機械部門より、削岩機類の専門販売の「古河さく岩機販売」として1961年に設立。同社のさく岩機は、古河グループの始祖者である古河市兵衛が明治10年に経営を開始した足尾銅山で使用された機械修理部門にルーツがある。いくつかの統合と社名変更を経て、2005年に現社名の「古河ロックドリル」になった。
LAPP 製品一覧はこちら→https://www.kmecs-automation.jp/maker/004/
Murrelektronik 製品一覧はこちら→https://www.kmecs-automation.jp/maker/033/
ケーメックスAT テックプラス編集部ライター
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